化学物質の爆発安全情報データベース

第17節

試験シリーズ7

17.1 はじめに

「それは非常に鈍感な爆発性物品ですか?」という質問(図 10.3 のボックス40)には、試験シリーズ7によって答えることができ、危険等級1.6 の候補はどれでも、このシリーズを構成する10タイプの試験のいずれかをパスしなければならない。最初の6タイプの試験(7(a)から7(f))は、物質が極めて鈍感な爆轟物質(EIDS)であるかどうかを立証するために使われ、残りの4タイプの試験(7(g), 7(h), 7(j), 7(k))は、EIDSを含む物品が危険等級1.6 とされるかどうかを判定するために使われる。10タイプの試験は以下のとおりである。

試験シリーズ7のいずれかで“+”の結果が得られれば、ボックス40の答えは“No”となる。

17.2 試験方法

現在使われている試験方法を表17.1に示す。

表17.1 試験シリーズ7の試験方法

試験コード 試験名称
物質についての試験
7(a) EIDS雷管試験 17.4.1
7(b) EIDSギャップ試験 17.5.1
7(c)(ⅰ) スーザン打撃試験 17.6.1
7(c)(ⅱ) 脆弱性試験 17.6.2
7(d)(ⅰ) EIDS銃撃試験 17.7.1
7(d)(ⅱ) 脆弱性試験 17.7.2
7(e) EIDS外部火炎試験 17.8.1
7(f) EIDSスロークックオフ試験 17.9.1
物品についての試験
7(g) 危険等級1.6物品外部火炎試験 17.10.1
7(h) 危険等級1.6物品スロークックオフ試験 17.11.1
7(j) 危険等級1.6物品銃撃試験 17.12.1
7(k) 危険等級1.6物品積み重ね試験 17.13.2

                    * 推奨試験

17.3 試験条件

17.3.1 危険等級 1.6 に属する物品の爆発性装填薬としての使用を意図した物質は、試験シリーズ3および試験シリーズ7に従って試験する。試験シリーズ7は、物品中で使用される形態(すなわち組成、粒度、密度等)にある物質について行う。

17.3.2 危険等級 1.6 に含まれると考えられる物品は、その爆発性装填薬についてそれがEIDSかどうかを判定するためにタイプ 7(a) からタイプ 7(f) までの試験を行った後でなければ、シリーズ7の試験を行ってはならない。

17.3.3 タイプ 7(g), 7(h), 7(j), 7(k) の試験は、EIDS装填薬を持った物品が危険等級 1.6 に属するかどうかを判定するために行う。これらの試験は運搬される状態および形態にある物品に適用される。ただし所管官庁が試験結果を無効にしないと認める場合は、非爆発性成分は除外あるいはシュミレートしてよい。