化学物質の爆発安全情報データベース

17.12 シリーズ7 タイプ(j) 試験規定

17.12.1 試験7(j): 1.6 物品の銃撃試験
17.12.1.1 はじめに

銃撃試験は、与えられたエネルギー源による衝撃および貫通により起こる運動エネルギーの転移に対する危険等級1.6候補物品の反応を評価するために用いられる。

17.12.1.2 装置および材料

12.7 mm 銃を用いて、弾丸質量 0.046 g で標準発射薬を装填した 軍用 12.7 mm 徹甲弾薬を発射する。銃は遠隔操作で発射し、重い鋼板中の孔を通して発射することにより、発射による破片の被害から守られる。銃口は試験物品の爆薬の重さに応じて、物品から 3~ 20 m の範囲に置く。試験物品は、弾丸による移動を抑止できる保持装置の中に固定する。試験は写真あるいは他の方法によって目視により記録する。

17.12.1.3 手順

試験は、完全なEIDSを装填した物品に対し、840 ± 40 m/s の弾丸速度、600 発/分の発射速度で3連続発射して行い、3つの異なる方向から繰り返す。適切な方向としては、衝撃を与える弾丸が、装填された主爆薬から、障壁や他の安全装置で隔離されていない最も敏感な物質を貫通するように、複数の衝撃に対する試験物品の打撃点を選ぶ。反応の程度は、試験後に試験フィルムと機材類を検査することにより判定する。小片となった物品の破片は爆轟が起こったことを示す。

17.12.1.4 試験判定基準および結果査定方法

いずれかの試験で爆轟という結果が出れば、その物品は危険等級1.6とはみなされず、結果は“+”と表示する。無反応、燃焼あるいは爆燃は否定的結果とみなし、“-”と表示する。