この試験は、特定の衝撃レベル、すなわち特定の励爆薬とギャップに対するEIDS候補の感度を測定するのに用いられる。
この試験の装置は、爆発性装薬(励爆薬)、バリヤー(ギャップ)、試料装薬(受爆薬)を収納する容器、および鋼製証拠板(ターゲット)から成る。
次の材料が用いられる:
17.5.1.3.1 図 17.5.1.1 に示すように、雷管、励爆薬、ギャップ、受爆薬を証拠板の中央に同軸状に並べる。受爆薬の開放端と証拠板の間の空気間隙は、受爆薬と重ならないスペーサーで 1.6 mm に保つ。雷管と励爆薬、励爆薬とギャップ、ギャップと受爆薬がうまく接触するよう注意する。試料とブースターは試験の間周囲温度にする。
17.5.1.3.2 証拠板の残留物をうまく回収できるように、全装置を水の入った容器の上に置き、水面と証拠板(2つの縁によってのみ支えられている)の下面の間の空気間隙が 10 cm 以上となるようにする。
17.5.1.3.3 上記に変わる回収方法を用いてもよいが、証拠板の破壊を妨げないよう、証拠板の下には十分な自由空間を設けることが重要である。初期に+の結果が得られなければ、試験は3回行う。
証拠板にはっきりした孔が開けば、試料中で爆轟が起こったことが示される。いずれかの試験で爆轟を起こした物質はEIDSではなく、結果は“+”と表示される。
物質 | 結果 |
HMX/不活性バインダー(86/14)、溶填 | + |
HMX/活性バインダー(80/20)、溶填 | + |
HMX/アルミニウム/活性バインダー(51/19/14)、溶填 | + |
RDX/不活性バインダー(85/15)、溶填 | + |
RDX/TNT(60/40)、溶填 | + |
TATB/Kel-F(95/5)、圧填 | - |
TNT、溶填 | + |
.
(A) | 雷管 | (B) | 励爆薬 |
(C) | PMMA ギャップ | (D) | 試験試料 |
(E) | 鋼管 | (F) | 空隙 |
(G) | 証拠板 |