化学物質の爆発安全情報データベース

17.8 シリーズ7 タイプ (e) 試験規定

17.8.1 試験7(e): EIDS外部火炎試験
17.8.1.1 はじめに

外部火炎試験は、密閉時におけるEIDS候補の外部火炎に対する反応を判定するために用いられる。

17.8.1.2 装置および材料

通常の技術で加工された爆発性試験試料を使用する。試料は、長さ 20 cm で、直径は、内径 45 mm (±10 %)、肉厚 4 mm (±10 %)、長さ 200 mm の継ぎ目なし鋼管にぴったり合うようにする。鋼管は少なくとも管と同じくらいの強さの鋼鉄製または鋳鉄製のエンドキャップで密封し、204 Nm のトルクで締める。

17.8.1.3 手順

17.8.1.3.1 実験手順は、次の 17.8.1.3.2 項に記された点を除いて試験6(c) (16.6.1.3 参照)と同様である。

17.8.1.3.2 試験は次のように行う:

  1. 3個の試料の上に2個の試料を積み重ねて縛り付けたものを3つ連接した15個の密閉試料を1回火炎に包む、または
  2. 5個のサンプルを水平に並べ一緒に縛ったものの3回の火炎試験

各試験終了後、試料の状態を記録するため、カラー写真を撮る。反応の程度を示すものとして、クレーターおよび密閉鋼管の破片のサイズと飛散位置を記録する。

17.8.1.4 試験判定基準および結果査定方法

爆轟するか、破片が15 m を超えて飛散するような激しい反応を起こす爆発性物質はEIDSではなく、結果は“+”と表示する

17.8.1.5 試験結果例
物質 結果
HMX/不活性バインダー(86/14)、溶填
HMX/不活性バインダー(85/15)、溶填
HMX/活性バインダー(80/20)、溶填
HMX/アルミニウム/活性バインダー(51/19/14)、溶填
RDX/不活性バインダー(85/15)、溶填
RDX/TNT(60/40)、溶填
TATB/Kel-F(95/5)、圧填