化学物質の爆発安全情報データベース

第13節

試験シリーズ3

13.1 はじめに

「その物質は熱的に安定ですか?」という質問(図10.2 のボックス10)と「その物質は試験を実施した状態で運搬するには危険過ぎますか?」という質問(図10.2 のボックス11)は、機械的刺激(衝撃および摩擦)に対する物質の感度を測定することによって答えられる。ボックス10の質問に対する答えは、試験タイプ 3(c) で“+”が得られればNoとなり、その物質は輸送するには不安定過ぎる、とみなされる。ボックス11の質問に対する答えは、試験タイプ 3(a), 3(b), 3(c) のいずれかにおいて“+”が得られればYesとなる。“+”が得られれば、物質はカプセルに入れられるか、あるいは外部からの刺激に対する感度を弱めるために感度を減じたり包装されたりする。

13.2 試験方法

試験シリーズ3は、次の4種類の試験から成る。

現在用いられている試験方法を表13.1に示す。

表13.1: 試験シリーズ3の試験方法

試験コード 試験名称
3(a)(ⅰ) BOE 打撃試験機 13.4.1
3(a)(ⅱ) BAM 落つい試験 * 13.4.2
3(a)(ⅲ) ロッター 試験 13.4.3
3(a)(ⅳ) 30 kg 落つい試験 13.4.4
3(a)(ⅴ) 改良 12 型打撃具 13.4.5
3(a)(ⅵ) 打撃感度試験 13.4.6
3(b)(ⅰ) BAM 摩擦試験 * 13.5.1
3(b)(ⅱ) 回転摩擦試験 13.5.2
3(b)(ⅲ) 摩擦感度試験 13.5.3
3(c) 75℃熱安定性試験 * 13.6.1
3(d) 小規模燃焼試験 * 13.7.1

                * 推奨試験

13.3 試験条件