化学物質の爆発安全情報データベース

第15節

試験シリーズ5

15.1 はじめに

15.1.1 試験シリーズ 5 の3タイプの結果は、「それは、大量爆発危険性のある、非常に鈍感な爆発性物質ですか?」という質問(図10.3 のボックス21)に答えるために用いられる。3つの試験タイプは、

15.1.2 上記の3つのテストのいずれかで“+”が得られれば、つまり危険等級1.5の候補物質が各タイプの試験に合格すれば、ボックス21の質問の答えは“No”である。

15.2 試験方法

現在使われている試験方法を表15.1に示す。

表15.1 試験シリーズ5の試験方法

試験コード 試験名称
5(a) 雷管感度試験 * 15.4.1
5(b)(ⅰ) フランスDDT試験 15.5.1
5(b)(ⅱ) アメリカDDT試験 * 15.5.2
5(b)(ⅲ) 爆燃から爆轟への転移試験 15.5.3
5(c) 危険等級1.5に対する外部火炎試験 * 15.6.1

              * 推奨試験

各タイプの試験を行うべきである。

15.3 試験条件

15.3.1 タイプ5 (a) およびタイプ5 (b) の試験結果には、物質の濃度が重要な影響を及ぼすため、濃度を測定する。試料の質量と濃度は、常に記録する。

15.3.2 その物質が物理的状態や濃度を変化させるような条件で輸送されるのでなければ、試験は周囲温度で行われる。