化学物質の爆発安全情報データベース

第18節

試験シリーズ8

18.1 はじめに

「爆破薬ANEの中間体である硝酸アンモニウムエマルジョン、サスペンジョンまたはゲル」の候補が、危険等級5.1に分類するのに十分鈍感であるか否かという査定は、試験シリーズ8によって行われる。危険等級5.1に候補が分類されるためには、試験シリーズ8の3タイプの試験のそれぞれを通らなければならない。3タイプの試験を以下に示す:

試験シリーズ8(d) はタンクに入れて輸送する適合性を評価するための一方法として、この節に含まれている。

18.2 試験方法

現在使われている試験方法を表18.1に示す。

表18.1: 試験シリーズ8の試験方法

試験コード 試験名称
8(a) ANE熱安定性試験a 18.4
8(b) ANEギャップ試験a 18.5
8(c) ケーネン試験a 18.6
8(d) 通気管試験b 18.7
  1. この試験は、分類のために行われる。
  2. この試験は、タンクに入れて輸送する適合性を評価するために行われる。
18.3 試験条件

18.3.1 物質は、最高輸送温度で輸送に供されるものとして試験する(このマニュアルの 1.5.4* を参照のこと)

* 試験は、予想される輸送状況を代表する条件(温度、密度、その他)下で行われる。輸送条件が、指定された試験条件では対応しきれない場合、予想される試験条件、たとえば高温条件などのために特に設計された補足試験を行うことが必要である。結果が粒子の大きさに左右されるような場合、試験報告では物理的条件を明示する。