化学物質の爆発安全情報データベース

第14節

試験シリーズ4

14.1 はじめに

14.1.1 試験シリーズ4は、「その物品、包装物品または包装物質は輸送するには危険過ぎるであろうか?」(図 10.2 のボックス16)という質問に答えることを目的とする。輸送中に起こりうる条件には、高温、高い相対湿度、低温、振動、衝突、落下などが含まれる。行うべき試験は以下の2タイプである。

14.1.2 タイプ4(a) またはタイプ4(b) のいずれかの試験で結果が“+”になれば、ボックス16の答えは“Yes”となる。

14.2 試験方法

現在行われている試験方法を表14.1に示す。

表14.1: 試験シリーズ4の試験方法

試験コード 試験名称
4(a) 無包装物品および包装物品の熱安定性試験 * 14.4.1
4(b)(ⅰ) 液体用鋼管落下試験 * 14.5.1
4(b)(ⅱ) 無包装物品、包装物品、包装物質の12 m 落下試験 * 14.5.2

          * 推奨試験

14.3 試験条件

14.3.1 試験は包装物質、包装物品、また包装せずに輸送されることが想定されるならば物品そのものについて行われる。タイプ4(a) 試験で許容される最小単位は、最小包装単位または包装せずに輸送されるならば個々の物品とする。試験4(b)(i) は、均質の液体に適用され、試験4(b)(ii) は無包装および包装物品、均質な液体以外の包装物質に適用される。