4 クリーブランド開放式引火点測定器による引火点測定試験4>
4.1 装置及び器具
(1)クリーブランド開放式引火点測定器
「原油及び石油製品引火点測定試験方法」(JIS K2265-1980)4.2.2に規定するクリーブランド開放式引火点測定器とする。
(2)メスシリンダー
(3)ピペット
(4)ストップウォッチ
4.2 試験場所
試験場所は、大気圧下の無風に近い場所とする。
4.3 試験方法
(1)「原油及び石油製品引火点測定試験方法」(JIS K2265-1980)4.2に規定するクリーブランド開放式引火点測定方法による。
(2)操作手順中の設定温度とは、試験物品が引火するか否かを確認する温度をいう。温度は任意に設定して良いが、あらかじめ、予備試験を実施しておおよその引火点を確認し、設定温度とすると、操作手順が簡略化できる。
(3)操作手順
- ア 試験物品を試料カップの標線まで満たし、試験物品の表面の気泡を取り除く。
- イ 試験炎を点火し、火炎の大きさを直径が4±0.8mmとなるように調整する。
- ウ 試験物品の温度が60秒間に14~17℃の割合で上昇するよう加熱し、設定温度の55℃下の温度に達したならば、加熱を調節して、設定温度の28℃下の温度から60秒間に5.5±0.5℃の割合で温度が上昇するようにする。
- エ 試験物品の温度が設定温度の28℃下の温度に達したならば、試験炎を試料カップの中心を横切り一直線に又は半径150mm以上の弧を描くように、1秒間程度で通過させ、引火しないことを確認する。
- (注)試験炎の中心を試料カップ上線の上方2mm以下で水平に動かすこと。
- (注)引火した場合は、設定温度を下げて、設定温度の28℃下の温度で引火しなくなるまでアからエまでを繰り返すこと。
- オ 試験物品の温度が2℃上昇するごとにエと同様の操作により試験炎を動かし、この操作を引火するまで繰り返す。
- カ 引火した温度と設定温度との差が4℃を超えない場合は、引火した温度を設定温度とし、再度アからオまでの操作により引火する温度を測定し、2個の測定値の平均値をもって試験物品の引火点とする。
- 注)1回目又は2回目の測定値と設定温度との差が4℃を超えた場合は、4℃を超えない2個の測定値が得られるまで測定を繰り返すこと。