2 引火点測定試験
2.1 試験の日的
本試験は、液体物品が引火するか否かを判断することを目的とする。
2.2 引火点測定器の種類とその適用
(1)測定器の種類
引火点測定試験に用いる測定器は、次の3種類である。
ア タグ密閉式引火点軸定器
イ クリーブランド開放式引火点測定器
ウ セタ密閉式引火点測定器
(2)手順
試験に供する試験物品の引火点によって適用される測定器が異なるので、次の手順によって引火点を決定する。
ア まず、「タグ密閉式引火点測定器」を用いて試験物品の引火点を測定する。
イ アで測定された引火点が
- (ア)0℃未満の場合はアの引火点(以下「タグ引火点」という。)をその試験物品の引火点とする。
- (イ)0℃以上80℃以下の場合はウによる確認を行う。
- (ウ)80℃以下で引火しない場合には、あらためて「クリーブランド開放式引火点測定器」を用いて引火点を測定し、その引火点(以下「クリーブランド引火点」という。)をその試験物品の引火点とする。
(注)もし、クリーブランド引火点が80℃以下となった場合でも、その引火点を有効とする。
ウ 試験物品のタグ引火点における動粘度を測定し、その結果が
- (ア)10cst以上の場合はあらためて「セタ密閉式引火点測定器」を用いて測定し、その引火点(以下「セタ引火点」という。)をその試験物品の引火点とする。
- (イ)10cst未満の場合はタグ引火点をその試験物品の引火点とする。
(注)タグ引火点における粘度(cP)及び密度が既知の場合は次の換算式を用いて算出できる。
動粘度(cst)=粘度(cP)/密度(g/cm3)