チタン粉 (22合金粉) (チタン粉末は消防法危険物に該当していない)

チタン粉末(以下、「22合金」という)は、化学的に安定な金属である。ただし、鉄分を多く含むものはあまり安心できない。
22合金粉末は煙火用にもちいられているほとんどすべての酸化剤と混合して、火花剤または爆音剤として用いられている。
22合金粉はきわめて燃えやすく、窒素ガスの中で800℃の温度があれば燃焼すると言われる。また火花は比較的出やすく、大気中で長く燃える。
  1. 爆音剤
     22合金粉を含有した爆音剤は、アルミニウム粉のように細粉でなくても良い爆音が出る。爆音剤に粒度の大きな22合金粉を相当多量に添加しても、爆音は弱くならず、火花は遠くまで飛び、花雷ができる。花雷用に添加する22合金粉の量は50%~60%等とその含有率に幅がある。
     普通の雷薬にはアルミニウム粉と混合して用いる。粒度は細粉が適しており、15%~20%が使用されている。
  2. 火花剤
     22合金粉は、煙火用に用いられるほとんどの酸化剤と混合して良い火花を出すが、火花が長く燃えるのが特徴である。酸化剤は過塩素酸アンモンが最も合っているようで、22合金粉を有効な火花にする。ただし、鉄分の多い22合金粉を使用したときは、火薬の状態で変質することがある。