製品安全 データ シート
 
 
 製造者情報
                              会 社 名  国産化学株式会社
                              住  所  東京都中央区日本橋本町 3丁目1番3号
                              担当部門  企画開発部 
                              電話番号  03-3241-1146  FAX番号 03-3246-1036
                              緊急連絡先       同上
 
 整理番号  KM00410,KM00420
                                    作成:平成 8年 7月 30日
                                    改定:平成  年  月  日


製品名(化学名・商品名 等)
         硫  黄

  物質の特性
            単一製品・混合製品の区別 :
単一
, 混合
 
            化学名 : 硫 黄
            (別名)  
 
            成分及び含有量 :   イ オ ウ     99% 以上
 
            化学式又は構造式 :   S
 
            官報公示整理番号(化審法,安衛法)     対象外    
 
            CAS No 7704-34-9     国連分類及び国連番号   1350   
                                   IMDG(P.4174) クラス4.1 等級Ⅲ
                                   ICAO/IATA クラス4.1 等級Ⅲ
                                   PAT419 Y419 CAO420
 

危険有害性の分類
           分類の名称 : 可燃性固体。    
 
           危険性   :粉末が室内等に充満すると、粉体爆発を起こすから非常に危険である。火災(燃焼)
                  により、二酸化硫黄を含む有毒で強い刺激作用のある窒息性気体が発生する。   
           有害性   :眼を刺激する。又、過敏症の人は粉末が皮膚につくと炎症を起こすことがある。  
                                                       
           環境影響  :
          

応急処置
           目に入った場合 :  清浄な水で最低15分間眼を洗浄したのち、直ちに眼科医の手当てを受け
                     る。                               
                     洗眼の際、まぶたを指でよく開いて、眼球,眼瞼のすみずみまで水がよ 
                     く行きわたるように洗浄する。                   
 
           皮膚に付着した場合 :  汚染された衣類や靴などを、速やかに脱ぎ捨てる。        
                       触れた部分を、多量の水又は微温湯を流しながら洗浄する。    
                       外観に変化が見られたり、痛みが続く場合は、直ちに医療処置を受け
                       る。                             
 
           吸入した場合 :  鼻をかみ、うがいをさせる。                     
                    被災者を直ちに空気の新鮮な場所に移動させる。            
                    大量に吸入した場合は酸素吸入を行ない、呼吸が止まっている場合は、衣類
                    をゆるめ呼吸気道を確保した上で、人口呼吸を行なう。         
                    直ちに医療処置を受ける手配をする。                 
 
           飲み込んだ場合 :  水で口の中を洗わせ、速やかに医療処置を受ける。          
 

火災時の処置
           消火方法 : 周辺火災の場合                       
                     ・速やかに容器を安全な場所に移す。           
                     ・移動不可能な場合は、容器及び周囲に散水して冷却する。 
                  着火した場合                             
                     ・燃焼源を断ち、消火剤を使用して消火する。             
                     ・消火活動は必ず風上から行ない、亜硫酸・硫黄用防毒マスクを装着する等
                      適切な保護具を着用することが望ましい。
 
           消火剤  : 水噴霧、粉末、二酸化炭素
 

漏出時の処置
        ・飛散した場所の周辺にはロープを張るなどして人の立入りを禁止する。作業の際には必ず保護具を 
         着用し、風下で作業をしない。                               
        ・飛散したものは空容器にできるだけ回収し、多量の水を用いて洗い流す。            
         この場合、濃厚な排液が河川等に排出されないよう注意する。                 
 

取扱い及び                                                 
 保管上の注意                                          
           取扱い : ・吸い込んだり、眼、皮膚及び衣服に触れないように、適切な保護具を着用し、で
                  きるだけ風上から作業する。                       
                 ・漏洩、飛散の防止。                          
                 ・単品では安定であるが、酸化剤と混合したものは加熱、衝撃、摩擦で着火するか
                  ら注意を要する
                 ・火気に注意をする。 
                 ・作業終了後は手洗いを十分に行い、作業着等に付着した場合は着替える。  
                 ・容器を転倒させ、落下させ、衝撃を加え、又は引きずるなどの粗暴な取り扱いを
                  しない。                         
 
           保管  : ・密封し、直射日光および高温多湿を避け、冷暗所に保管する。  
                 ・酸化剤(塩素酸塩、過塩素酸等)と隔離して保管する。
 

暴露防止措置
           管理濃度 : 該当しない。
 
           許容濃度   日本産業衛生学会(1984年度版) 該当しない。
 
                 ACGIH(1984-85年度版)   該当しない。
 
           設備対策 : 取扱い場所の近くに、手洗い,洗眼設備を設置する。
 
           保護具    呼吸用保護具 : 防塵マスクの着用が望ましい
 
                 保護眼鏡   : ゴーグル型保護眼鏡の着用が望ましい
 
                 保護手袋   : ゴム手袋の着用が望ましい
 
                 保護衣    :
 

物理/化学的性質
           外観等  淡黄色の結晶又は結晶性粉末。
 
           沸点  444.7゜C  蒸気圧    --  Pa(  ゜C)    揮発性
 
           融点   120 ゜C  比重又は嵩比重  0.7~1.2 (  ゜C)  初留点    ゜C
 
           溶解度 水   不溶   (    C)  その他                
 

危険性情報                             
(安定性・反応性)
           引火点  168 ゜C   発火点  360 ゜C
 
           爆発限界   上限   - -  下限  2.0% (微粉イオウ 35g/Nm) 
 
           可燃性 : 有り。
 
           発火性(自然発火性,水との反応性) : 261゚C以上では自然発火して亜硫酸ガスを発生する。
 
           自己反応性・爆発性 : 酸化剤と混合した物は加熱、衝撃で着火爆発する。
 
           粉塵爆発性 : 爆発範囲(下限)2.0%
 
           安定性・反応性 : 通常の取り扱いでは安定。
 
           その他 : 
 

有害性情報                   
(人についての症  
 例,疫学的情報                                  
 を含む) 
           皮膚腐食性 : データなし。                
                                         
           刺激性 : ・過敏症の人は皮膚につくと炎症を起こすことがある。
                 ・眼に対して刺激作用がある。          
 
           感作性 : データなし。
          
           急性毒性(50%致死量等を含む) : データなし。
 
           亜急性毒性 : データなし。    
 
           慢性毒性 : 硫黄の粉塵を長期間吸入していると肺障害(硫黄粉塵呼吸器病)を起こす。
 
           がん原性 : データなし。
 
           変異原性(微生物,染色体異常) : データなし。
          
           生殖毒性 : データなし。
                 
           催奇形性 : データなし。
          
           その他(水と反応して有害なガスを発生する等を含む) : 
 

環境影響情報
           分解性 : データなし。
 
           蓄積性 : データなし。
 
           魚毒性 : コロイド状になった場合 金魚に対する致死量:3.5~5.25時間で1600mg/l 
 
           水生生物 : コロイド状になった場合 LD50 1000mg(以上)/l(96時間)
 
           その他 :
 

廃棄上の注意
           認可を受けた産業廃棄物処理業者に処理を委託する。               
 

輸送上の注意
           取扱い及び保管上の注意の項の記載に注意し、転倒,落下,損傷がないように積み込み,荷崩れの
           防止を確実に行なう。                                   
 

適応法令
           消防法     :   第2条危険物第2類 可燃性固体 硫黄(100kg) 
           危規則     :   第3条危険物告示別表第6可燃性固体(I-上・下/上・下等級3) 
           航空法     :   施行規則第194条危険物告示別表第4可燃性固体(H-等級3)
           大気汚染防止法 :   ばい煙             
 

その他                   
  参考文献                         
           ・化学大事典 共立出版                    
           ・12695の化学商品 化学工業日報社            
           ・食品添加物公定書解説書 第6版 廣川書店             
           ・化学品別適用法規総覧 化学工業日報社               
           ・危険物ハンドブック.シェフリンガー・フェアラーク東京 (1991) 
           ・危険・有害物便覧.中央労働災害防止協会 (1982)        
 
 
 

  記載内容の問い合わせ先 :
                       国産化学㈱ 企画開発部   
                       電話番号   03-3241-1146
                       Fax番号 03-3246-1036

         注)※ MSDSは品質保証書,規格書ではありません。
             記載内容は必ずしも十分ではないので注意して取り扱って下さい。