製品安全データシート
会社 | 郡栄化学工業株式会社 |
住所 | 群馬県高崎市宿大類町700 |
担当部門 | 品質保証部 |
電話番号 027-353-1815 | |
ファックス番号 027-353-1817 | |
緊急連絡先 | 滋賀工場検査課 |
電話番号 0748-75-1241 | |
ファックス番号 0748-75-1782 |
改訂 2002年4月15日(第6版)
【製品名】 レヂトップ PGA-2400
【組成、成分情報】
単一物質、混合物の区別 : 混合物
化学名 | フェノール樹脂 | ヘキサメチレンテトラミン | フェノール |
含有量(%) | 85~95 | 9.1* | 1.5* |
CAS No. | 9003-35-4 | 100-97-0 | 108-95-2 |
化審法番号 | 7-903 | 5-1155 | 3-481 |
労安法通知物質 政令番号 |
非該当 | 非該当 | 472 |
PRTR法指定 化学物質政令番号 |
非該当 | 第一種 198 |
第一種 266 |
【危険・有害性の要約】
危険性 | 可燃性の粉末 |
有害性 | 皮膚に付着するとかぶれ薬傷を起こすことがある。 含有するヘキサメチレンテトラミンは、変異原性が認められた既存化学物質 |
環境影響 | フェノールは、魚類及び水生生物に対して有害である。 |
【応急処置】
皮膚に付いた場合 | 石けんを使い、流水でよく洗い流す。 すぐに痛みがなく外観に変化がなくても、障害が遅れて現れることがあるので、必ず医師の診断を受ける。 |
目に入った場合 | 清浄な流水で15分以上十分に良く洗浄した後、ただちに眼科医の診断を受ける。 |
吸入した場合 | 被災者をただちに空気の新鮮な場所に移動させ、呼吸が弱い場合は人工呼吸を行う。 すぐには何も症状が認められなくても、必ず医師の診察を受ける。 |
飲み込んだ場合 | 水でよく口の中を洗浄する。 可能であれば、指を喉に差し込んで吐き出させ、ただちに医療処置の手配をする。 |
【火災時の処置】
消火方法 | 初期火災には、粉末・炭酸ガス等を用い、大規模火災には泡消化剤を用いて、空気を遮断する。 消火作業の際は、必ず保護具を着用する。移動可能な容器は、速やかに安全な場所に移す。 火災発生場所の周辺に関係者以外の立ち入りを禁止する。 |
消火作業 | 適切な保護具(保護服、保護手袋、保護眼鏡)及び適切な呼吸用保護具(送風マスク、自給式呼吸器)を着用する。 |
消化剤 | 粉末、炭酸ガス、乾燥砂、泡等 |
【漏出時の処置】
保護具(防塵マスク、手袋、長靴)を着用してから、漏出した粉末樹脂を密閉可能な空容器に回収する。 河川、排水路、下水、側溝等に流れ込まないように注意する。 |
【取り扱い及び保管上の注意】
取り扱い | 換気の良い場所で行う。皮膚、粘膜または着衣に触れたり、眼に入らないように手袋、保護眼鏡、マスク等を着用する。 漏れ、飛散に注意する。 取り扱い場所の近くには、緊急時に洗眼及び身体洗浄を行うための設備を設置する。 取り扱い終了後は手洗い、洗眼、うがいを十分に行う。 |
保管 | 密閉容器に保管する。直射日光が当たらないように保管する。(25度以下) 火源、熱源から離して保管する。 |
【暴露防止及び保護措置】
化学名 | ヘキサメチレンテトラミン | フェノール |
管理濃度 (作業環境測定法) |
設定されていない | 設定されていない |
許容濃度 日本産業衛生学会(1999年) ACGIH(1999年) |
設定されていない 設定されていない |
TWA 5ppm TWA 19mg/m3 TWA 5ppm TWA 19mg/m3 |
【物理/化学的性質】
外観 | 淡黄褐色固体粉末 |
融点(℃) | 約85℃ |
溶解度 | 水: 不溶 アルコール類、ケトン類: 可溶 |
嵩比重 | 約0.4 |
【危険性情報(安定性・反応性)】
可燃性 | あり |
発火性(自然発火、水との反応性) | なし |
酸化性 | なし |
粉塵爆発性 | あり |
自己反応性・爆発性 | なし |
安定性・反応性 | 光、空気中で変色する |
【有害性情報】
皮膚腐食性 | 目、皮膚、肺に対して腐食性を示す。(フェノール)1)2) |
刺激性(皮膚、眼) | 蒸気を吸入した場合は粘膜が刺激されて咳が出る。 |
急性毒性3)4)5) | 経口ラットLD50 414mg/kg(フェノール) 経口マウスLD50 270mg/kg(フェノール) 吸入ラットLC50 316mg/m3(フェノール) 吸入マウスLC50 177mg/m3(フェノール) 経口マウスLD50 569mg/kg(ヘキサメチレンテトラミン) |
亜急性毒性 | 参考データなし |
慢性毒性 | 吸引、皮膚吸収等により消化器管以上(下痢、嘔吐等)、神経性異常(頭痛、めまい等)が生ずる。(フェノール)1)2) |
変異原性 | 微生物を用いた試験で陰性(フェノール)6) ヘキサメチレンテトラミンは陽性 |
その他 (水と反応して有害なガスを発生する等を含む) |
特になし |
【環境影響情報】
分解性 | 化審法の既存化学物質の安全性の点検結果では“分解性良好”に分類されている。 (フェノール、ヘキサメチレンテトラミン)3) |
蓄積性 | 参考データなし |
魚毒性5)7) | フェノール 金魚 LC50(48時間) 46ppm 鯉 LC50(48時間) 85ppm ミジンコ LC50(3時間) 130ppm |
その他 | フェノールは、水質汚濁防止法にて規制を受ける。 (規制は5 ppmであるが地方自治体による上乗せ規制あり) |
【輸送上の注意】
【廃棄上の注意】
内部処理する場合 | 国、都道府県並びに地方の法律、条令を遵守する。 おがくず、ウエス等に吸収させて焼却炉で焼却処理すること |
外部に処理を委託する場合 | 産業廃棄物処理業者に内容を明確にして処理を委託する。 該当法令を遵守して適正に処理する。 (国、都道府県並びに地方の法律、条令を遵守する。) |
容器に廃棄については中身を使い切って空にしてから廃棄することに留意する。 |
【適用法令】
【その他】 記載内容の問い合わせ先 : 郡栄化学工業株式会社 滋賀工場 検査課
TEL: 0748-75-1241
参考文献
記載内容は、現時点で入手できる資料、情報、データに基づいて作成しております。
新しい知見の発表や従来の説の訂正により内容に変更が生じます。
重要な決定等にご利用される場合は、出典等をよく検討されるか試験等によって確かめられることをお勧めします。
尚、含有量、物理化学的性質等の数値は保証値ではありません。
また、注意事項は通常の取り扱いを対象としたものなので、特殊な取り扱いの場合にはこの点のご配慮をお願いします。