マグナリウム粉 (危) (100メッシュ全通品は危険物)
マグナリウム粉はマグネシウムとアルミニウムの合金化合物(単なる合金ではなく、一部はマグネシウムとアルミニウムの化合物になっている)。煙火に用いられる粉末は、熔融する前の状態で50:50の割合である。この割合で熔融したものが一番粉砕しやすく、かつ煙火には適している。

 マグナリウムの水分に対する安定性はアルミよりも弱く、マグネシウムより強い。

 煙火用には、振動燃焼する特性を利用してもっぱらがん具煙火用火薬に使用されていたが、現在はマグネシウムの代用として、色火剤に添加して輝きのある色火を得るのに使用され、またはその振動燃焼する特性を利用して硝酸塩系の点滅剤(キラ、キラ、ホタル、赤キラ)に用いられることがある。

 マグネシウムを添加した星等の酸化防止には、微量の重クロム酸カリウムを添加することがあるが、水性のりで固めても相当期間変質しないとして、心やすく使用している場合もある。それでも製造工程中、水分がまだ残っているものは、発熱について十分過ぎる注意が必要である。マグナリウム粉と珪弗化物を混合したものの燃焼は、バリバリと音を立て、火花を激しく飛ばす特性がある。粒度が大きいほど火花の飛び方が激しい。がん具煙火用に使用されたことがある。