結晶構造データベース
更新情報
2017/05/16 10物質追加。物質数 40
2016/05/27 10物質追加。物質数 30
2014/05/22 10物質追加。物質数 20
2012/03/01 テスト運用開始。物質数10
このデータベースの特徴
火薬や爆薬などの高エネルギー物質について、物性的知見を考察するための元になる結晶構造情報を提供することを目的としております。
また、爆発現象の解明には爆発に至る反応過程や構造変化を調べることが重要ですが、実験的には困難です。 そこで、このデータベースでは計算機シミュレーションで高温高圧下での結晶構造を予測した結果も掲載しております。
動画につきましては、ブラウザごとにプラグインが必要です。
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計算の概要
常圧の結晶構造としてCambridge Structurals Database(CSD)に収録されている物に対し格子定数は固定したまま、水素の付加、水素の向きの修正、密度汎関数理論(DFT) 計算による原子座標の最適化などを施したものを掲載しました。
それを初期構造としてDFT計算により静的に圧力を加えて格子と分子間距離が縮む様子を ご覧いただけます。 同初期構造に断熱圧縮した場合の構造の時間変化を調べるDFT計算による分子動力学シミュレーション(Parrinello-Rahman法, NPHアンサンブル)をムービーにてご覧いただけます。
計算のみから新規の高温相、高圧相の出現を予測することは大変難しいため、本計算では既知の相のみを対象とします。
DFT計算には平面波基底に基づくプログラムMaterials Studio CASTEP [1]を使用しました。汎関数にはGGA-PBEsol [2], 擬ポテンシャルにはUltrasoft型 [3]を用いました。
- [1] S. J. Clark, M. D. Segall, C. J. Pickard, P. J. Hasnip, M. I. J. Probert, K. Refson, and M. C. Payne: Z. Kristallogr. 220 (2005) 567.
- [2] J. P. Perdew, A. Ruzsinszky, G. I. Csonka, O. A. Vydrov, G. E. Scuseria, L. A. Constantin, X. Zhou, and K. Burke: Phys. Rev. Lett. 100 (2008) 136406.
- [3] D. Vanderbilt: Phys. Rev. B 41 (1990) 7892.
免責事項
このデータベースで提供される高圧下での情報はいくつかの仮定の下で行った計算結果であり、 実際の現象とは異なる可能性があります。 この情報によって発生した損失に対しては、私たちは責任を負うものではありません。
謝辞
このデータベースを作成する際、産総研ナノシステム研究部門の折田秀夫氏、小畑繁昭氏、安全科学研究部門の本田一匡氏からご協力を頂きました。
連絡先
305-8565 つくば市東 1-1-1 中央第5
独立行政法人 産業技術総合研究所
計測フロンティア研究部門
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